[2024グラミー賞] Skrillex Quest For Fire CD版 全曲レビュー [15曲]

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2024のグラミー賞 (最優秀ダンス エレクトロニック・レコーディング賞) のSkrillex Quest For Fire レビューです。Youtubeで聴くと違う順番になると思われます。

最初にRumble をYoutubeで聞いて、それから徐々にはまっていき、ブログに記すに至りました。今までのSkrillex からしっとりと進化してるなーと感じました。

今まさにホットな感じなのですが、内容は喧騒と緊張と緩和を繰り返し、トータルとしてひんやりとしている印象があります。

レビューの前として Skrillex のDJPlay.

では興味のある方だけ続きどうぞ。


Quest For Fire

目次

Rumble

まず、このアルバムの代表曲であろう Rumble.

クリック音のような音がカウントを刻み Hear the rumble というボーカルから始まります。

終始緊張感のあるトラックです。フィクション感のないリリックがサウンドの解像度を逆に上げていきますね。

Killes in the jungle. ジャングルのキラー

Subベースの連打やシンセのLFO処理、前方の音と後方の音のミックスバランスは一品。展開はとてもスリリング。

Supersonic(My Existence)

コード進行もおしゃれ。どこかレディオヘッドのよう。

ただの感想になってしまうのですが、この曲めっちゃカッコいいですね。ジリジリしたベースとか。

こういう薄暗いコード進行の邦楽とか大好きなんですが、Skrillex だとどっか違う次元に連れて行ってくれます。

Ratata

ミッシーエリオットのサンプリングが散りばめられているトラック。

イントロの変態的なシンセから始まります。0:45からは有声軟口蓋破裂音の様なパーカッシブでユニークなアレンジが施されています。ヒップホップ、ラップとSkrillex も相性いいですね。

Tears

ジャンルが分からんので エレクトロニカ としておこう。

Skrillex のテクニックや考え方が詰まっていると思いました。

Still Here (With the Ones That I Came with)

中盤あたりから彩が増えてきます。

少しハネているお洒落そうなトラックなんですけど、異質な感じもしてやっぱSkrillex って感じ。

Good Space

あのネタ使ってますね。宇多田ヒカルさんの。

美味しいところ見つけるの上手いなー。

A Street I Know

一貫して同じメロディーボーカルがトラックを引っ張っていきます。

1:00からのビルドアップのダッキングの感じがクール。2:15からのビルドアップはどこか気の抜けている演出で、こういう考え方が凄いなと思います。その後面白いボーカルチョップが始まります。

Inhale Exhale

ボーカルのフレーズから徐々に展開していくトラック。

ドロップの部分のベースの音が異様な感じがしてクール。1:55からのビルドアップからいきなり4つ打ちが始まってすぐ止めちゃう所とか面白いです。

Too Bizarre (Juked)

2:15からのビルドアップ面白いです。

ブーブー鳴っている変なベースどうやって作るんだろう 笑 ちょっと真似したくなりました。

金物の音の鳴りが気持ちいいですね。

Hydrate

余裕のあるドロップがカッコいいですね。ダブっぽいトラックもSkrillex が作るとやはり異様な感じがする。

シェイカーのノリも絶妙。もうちょいモタると違うニュアンスになってしまう所ですが。

Xena

素晴らしいです。インド音楽のようなボーカルと過激かつひんやりして美しいトラック処理。後半のドロップは圧巻。

一番好きなトラックです。

エレクトロニカとか好きな人にもハマると思う。

Butterflies

ドラムのアタックやリリースのサスティンが絶妙に短めなのが気持ちいい。

いい意味でどの方向に向かっているのか分からないトラック。技術力の高さを見せつけている訳でもなく、ハウスミュージックの未来を開拓しているような印象を受けました。

Leave Me Like This

軽快なハウストラックなのですが、Skrillex の手にかかるとどこか異様な感じがしてカッコいいです。王道なハイハットの音色や、フィルターの掛け方上手いなー。1:30 のパーカッションのフィルとかクール。

ボーカルサンプルやミッドベース等の音の配置の処理がとても勉強になりました。

Hazel Theme

イントロからボーカルのアレンジがさらっと凄いです。

Warped Tour ’05 with Pete Wentz

マリンバの様な楽器が、今までの喧騒とは異なり少し間の抜けたメロディーを奏でています。

まとめ

とりあえずこのアルバムを俯瞰してみようと思い綴ってみました。

シンセのSerum の新しい使い方や、レコーディング、ミキシング、マスタリング手法に関しても (最優秀ダンス エレクトロニック・レコーディング賞) なんで何かヒントがあるはず。

EDMを次のレベルに押し上げたと思います。ただEDM(所謂ハッピーな感じ)に求められているものとは違う異質なニュアンスは感じ取れました。そこに惹かれたのかもしれません。


Quest For Fire

ではではお疲れ様でした☺️

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